石の間を縫い、川底を這う。 その引き感に隙はなし。
Hランクを凌駕した曲がりが蓄えるパワー
そしてエアロドライバーはHランクのイメージを超越する。Hランクとは本来「硬さの絶対定義」である。パワーの定義として受け取られることが多く我々も葛藤はあるのだが、パワーを示す基準ではない。Hランクは竿を一定の角度に固定したまま、一定荷重をかけた際の竿先の高さをもとに算出する。
エアロドライバーは曲がる。胴まで曲がり込む。なので必然としてHランクの数値は低い傾向になる。しかし曲がることで蓄えたパワーとみなぎるような爆発力はすさまじい。エアロドライバーは85がH2.5、90がH2.4、H90はH2.6だが、90でも23cmクラスと楽に渡り合える理由がそこにある。強いナワバリ鮎を連想させるエアロゴールドのブランクスに秘めているのは、ワンランク下のHランクでありながら、ワンランク上のパワーである。